東日本大震災以降、ICTの耐災害性強化と災害による被害規模の予測が進められてきた。 Beyond 5G時代には、サイバー空間とフィジカル空間が密接に連携したSociety5.0の社会に変貌する。この社会を維持するには、南海トラフ等の巨大自然災害等への備えに加え、脱炭素化を実現するグリーンでレジリエントなB5Gネットワークの実現が必要不可欠である。本研究開発成果により、Beyond 5Gのレジリエンス強化とグリーン化に対応するとともに、平時、災害時におけるRANの無線リソース制御により、RANにおける電波の効率的利用を促進し、電波の有効利用に資する。
電力も含めたネットワークリソースを適応制御するグリーン・レジリエントB5GネットワークにおけるvRANの実現Network)を稼働させ、災害時には、自立電源により生き残ったRANに関して、電力も含めたNWリソースの適応制御により、通信を確保するグリーンでレジリエントなvRAN(virtual RAN)を実現する。具体的には、SDNとNFVにより仮想化されたNWアーキテクチャを前提に、災害に応じたB5GのRANにおけるセル構成の適応制御の研究開発を実施する。